井土ヶ谷ふじい内科|内科・腎臓内科・糖尿病内科

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治療の反応が悪い高血圧(治療抵抗性高血圧)

大事なこと

 ・高血圧を指摘された場合は症状がなくてもほうっておかない。
 ・治療の反応が悪い高血圧の場合は、二次性高血圧などのいろいろな原因を考える。
 ・できる範囲の生活習慣改善が大事。
 ・原因が特定できないあるいは改善が困難な場合は、降圧剤を適切に増やしていく。

*高血圧に関しては、内科・生活習慣病 高血圧も参照してください。

治療の反応が悪い高血圧(治療抵抗性高血圧)とは、生活習慣の改善に加え3剤以上の種類の異なる降圧剤を内服しても目標血圧に達しない場合をいいます。
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その時にまず考えなければいけないこと、下記の否定が必要です。

・血圧測定の問題:腕に巻くカフ(腕帯)が腕と比較して小さいと血圧が高くなります。
・白衣性高血圧:緊張のため病院などで血圧が高くなります。家庭での血圧測定が必要です。
・内服できていない:決められた用法・容量でしっかり内服することが大事です。

・生活習慣の問題:塩分制限や体重の減量、アルコールの適正飲酒など生活習慣の改善が不十分
→可能な範囲で改善を目指します。

・睡眠時無呼吸症候群:眠っているときに無呼吸発作を起こす病態で、無呼吸・呼吸不全で血圧が上昇します。昼間の眠気などの症状もあります。
→眠っているときの特殊なマスク装着などで症状と血圧の改善が期待できます。

・血圧を上昇させる薬をのんでいないか:解熱鎮痛剤、ステロイド剤、甘草を含む漢方薬、経口避妊薬など
→状況により内服の調整を相談します。

上記に該当することがなければ、二次性高血圧(腎臓・高血圧内科 二次性高血圧について を参照してください)の検索を考えます。
上記の中でも生活習慣の改善は簡単ではないことも多いです。状況で相談しながら、少しでも良くしようという気持ちが大切です。

二次性高血圧が疑われない、あるいは否定的な場合

腎不全(腎臓の働きが落ちた状態)では、塩分や水分が体にたまりやすく、その他の血圧上昇因子も体にたまります。そのため、血圧管理が難しいことも多いです。体の水分や塩分を排出させる利尿剤なども使用しながら管理していきます。塩分制限徹底のメリットが非常に高いです。少なくとも1日の塩分摂取量を6g未満を目標としますが、とても難しいです。少しでも少しでもという気持ちが大切だと考えています。

腎不全を認めず、二次性高血圧も明らかではない状況でも血圧管理に難渋することがあります。
若年者では生活習慣の改善が不十分であることが多く、高齢者の方では血管が固くなっていてうまくいかない場合が多いです。状況に適した降圧剤を選ぶこと、状況に適した血圧の目標値を設定することが大事です。

このような場合には、利尿剤の併用が大事だと考えています。利尿剤は尿を調節する薬です。塩分を主に排出させる薬剤、水分を主に排出させる薬剤などがあり、腎臓の働きなども加味して調整していきます。しかしながら、降圧剤の中でも利尿剤は比較的副作用が多い薬剤なので注意して使用していくことも必要です。
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