井土ヶ谷ふじい内科|内科・腎臓内科・糖尿病内科

横浜市南区の井土ヶ谷ふじい内科

腎不全が合併した糖尿病

特徴

腎不全を合併した糖尿病には次のような特徴があります。
  • 食事療法をどうするかが難しい
  • 腎不全によるインスリンの分解障害や糖尿病による胃腸障害で血糖管理が困難になることがある
  • 血糖値の指標であるHbA1cやグリコアルブミンが実際よりも低く(良く)出てしまうことがある
  • 腎不全の進行で血糖コントロールが改善することもある
  • 腎不全のある方では、心臓疾患や脳卒中を併存している方も多く、総合的に管理方法や治療目標を考えることが必要
 糖尿病の合併症に、糖尿病性腎症といって、主に高血糖による細い血管の障害で腎臓を壊していく病気があります。進行すると、腎不全といって、腎臓の働きが悪い状態になります。そのため、腎不全で糖尿病を合併されている方は多いです。腎不全の原因が糖尿病ではなくても、あとから糖尿病を合併することもあります。
ご相談は井土ヶ谷ふじい内科

糖尿病の管理について

腎不全のある方では、糖尿病の管理に特別な難しさがあります。

1.食事療法に関して
  糖尿病では主にカロリーと脂質の制限、腎不全では蛋白質の制限が推奨されます。
脂質制限と蛋白質制限は一つ一つでも難しいですが、同時に行うことはできません。
腎臓の方を大事にして、蛋白質制限を検討することが多いですが、状況による選択や相談が必要です。

2.治療に関して
  一般にHbA1cを指標に治療をしますが、腎不全特有の貧血によりHbA1cが実際の血糖値よりも低めになります。グリコアルブミン(GA)という別の指標もありますが、典型的な糖尿病性腎症に認められる高度の蛋白尿の結果、これも実際の血糖値よりも低めに出ます。
つまり、糖尿病の管理が不十分でも検査値だけいい結果になることがあります。そこにも注意しながらの管理が必要です。
腎臓は薬物や毒物、インスリンを処理する働きのある臓器です。そのため腎臓の機能の低下により糖尿病のお薬が体の中に残り、効きすぎて低血糖が続いてしまったり、うまく効果を発揮できないことがあります。そのため、腎不全の方は多くの飲み薬が投与禁止となっています。また、自分の膵臓で分泌したインスリンと、治療で自己注射したインスリンのどちらも体の中に残りやすくなり、効果が長くなってしまいます。その結果いいことではないかもしれませんが、腎不全の進行に伴い結果的に血糖コントロールが改善し、注射によるインスリン治療から内服治療に、内服治療から内服終了と改善することもよくあります。
 
3.合併症との関連について
  糖尿病性腎症による腎不全の場合は、糖尿病の合併症として神経障害を伴うことが一般的です。特に自律神経障害が目立つ場合は、胃腸の動きが悪いことがあります。その場合は、食べ物の胃から腸への流れが遅くなり、食後の血糖上昇の仕方が通常と異なるパターンとなります。そのため、インスリンの体の中での分解遅延も加わり、治療が難しくなることが多いです。

 上記のように腎不全と糖尿病を合併した場合は、糖尿病の治療に難渋することがあり、丁寧な対応が必要です。
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