腎不全を合併した糖尿病には次のような特徴があります。
- 食事療法をどうするかが難しい
- 腎不全によるインスリンの分解障害や糖尿病による胃腸障害で血糖管理が困難になることがある
- 血糖値の指標であるHbA1cやグリコアルブミンが実際よりも低く(良く)出てしまうことがある
- 腎不全の進行で血糖コントロールが改善することもある
- 腎不全のある方では、心臓疾患や脳卒中を併存している方も多く、総合的に管理方法や治療目標を考えることが必要
糖尿病の合併症に、糖尿病性腎症といって、主に高血糖による細い血管の障害で腎臓を壊していく病気があります。進行すると、腎不全といって、腎臓の働きが悪い状態になります。そのため、腎不全で糖尿病を合併されている方は多いです。腎不全の原因が糖尿病ではなくても、あとから糖尿病を合併することもあります。