井土ヶ谷ふじい内科|内科・腎臓内科・糖尿病内科

横浜市南区の井土ヶ谷ふじい内科

糖尿病の生活習慣改善と治療

糖尿病の治療のためには、生活習慣の改善と薬物治療があります。2型糖尿病の場合は、多くの方がまず生活習慣の改善が必要になります。病気の程度によってはすぐに治療を開始する必要のある方もいます。 一方、1型糖尿病の場合は、インスリン治療が必ず必要となり、状況によって生活習慣の改善も加わります。
井土ヶ谷ふじい内科 説明

Ⅰ.生活習慣の改善

(1)食事療法
  伝統的な糖尿病の食事療法としては、バランスのとれた食事、カロリー制限、脂質制限などが有名です。

  最近では、糖質制限といってお米や麺などに多い炭水化物を制限する食事療法を推奨する先生も増えています。個人的には絶対的な食事療法はないと考えています。仮にあったとしても実行・継続ができなければ意味がありません。患者さんの状況を確認し、相談しながら進めていくものと考えます。何ができるか、できないか?何が続けられるか?実行してみて体や心への影響はどうか?何をどの程度を目標とするか?など色々なことを相談しながらやっていきましょう。

*糖尿病治療中の方が糖質制限を始める場合は、主治医の先生に相談してください。
   使用している薬剤によっては低血糖発作を起こしてしまうことがあります。
食事療法
(2)飲酒
  アルコールにはカロリーがあり、また食欲増進作用もあります。適量としては、純アルコールにして1日約20gとされています。
例えば、アルコール6%のビールを500mlだとすると、500×0.06で30mlとなり、純 アルコールは1mlあたり0.8gなので、30×0.8で24gとなります。思った以上に適量は少ないものになります。それ以上飲酒されている方であれば、動脈硬化の予防のためにも適切な量に減らすことが大切です。

  量が増えてしまうと血圧を上げる作用も出てしまいます。ちなみに適度な飲酒は動脈硬化にいいというお話もありますが、適度な飲酒をできる生活状況が体に良いだけで、アルコールが良いわけではないという報告もあります。また、肝臓や神経には少量でも悪い影響があるとされているので、それぞれの疾患のある方は主治医の先生に相談してください。
飲酒アルコール
(3)体重減量
  肥満の方の場合は、減量により糖尿病の改善が期待できます。
適切な体重は筋肉の量にもよるので絶対的ではないのですが、BMIという指標があります。

    BMI(body mass index) = 体重kg ÷ (身長m)÷ (身長m)

BMIは18.5-25.0が普通体重で22.0前後がいいとされています。
逆にすると、適正体重=(身長m)× (身長m)×22となります。
 
  例えば、身長170cm=1.7m、体重 70.0kgであれば、BMI=70.0÷(1.7)÷(1.7)=24.22、適正体重 1.7×1.7×22=63.58kgとなります。
筋肉の量などは加味されないため正確ではないですが、簡便な指標となります。
減量で大事なのは、適切な食事量と運動・筋肉量です。基礎代謝といって体内で何もしなくても消費するカロリーがあります。筋肉量が多いほど基礎代謝が増えます。    

また、体重管理の簡単なコツとしては、1日2回朝と夜の体重測定をお勧めします。毎日測定することで、こうなると増えるのだな、減るのだなと感じることができ、さらに1日2回体重を意識することにつながります。
体重減量
(4)運動療法
  減量のためだけではなく、直接血糖値を下げる効果があります。
運動量に関しては、いろいろな報告がありますが、まずは始めること、続けることが大切です。1日10000歩を目標としますが、現在1日2000歩の方は4000歩からなど、まずは現状を把握してから検討します。また、すでにしっかり散歩されている方は、少しスピードを上げてみる、別に軽い筋トレをしてみるなども選択肢になります。週に1回でも、1日10分でもやらないよりは良いというデータもあり、やはりまずは始めることです。

  ただし高度の高血糖で、その管理がまだできていない方は運動中の血糖変動で調子を崩したり、大きな病気を発症することがあります。血糖が高い方や治療中の方は必ず主治医の先生に相談してください。
運動療法
(5)禁煙
  喫煙は、それだけで動脈硬化を進めます。悪性腫瘍を増やすことも知られています。 
さらに、喫煙により糖尿病を悪化させる作用もあります。禁煙により血糖を下げる効果だけではなく直接動脈硬化の進行を抑える効果も期待できるので、禁煙を強くお勧めします。

  本数は少ないほどいいはずですが、一番は0本です。1日に0本と1本でも差があるとされます。つまり完全な禁煙を目指していただきたいと思います。禁煙外来などの利用も検討していただき、禁煙を目指して下さい。
禁煙
(6)安眠
  睡眠時間が短い場合や不眠症の場合、血糖を上げる作用があります。翌日疲れが残らない程度の睡眠が必要です。
(7)歯肉炎・歯周炎治療
  歯肉炎・歯周炎があることで糖尿病を悪化させます。さらに糖尿病のコントロールが悪いと歯肉炎・歯周炎が悪化する悪循環になります。気になる方は歯医者さんを受診してください。
歯肉炎・歯周炎治療

Ⅱ.治療薬

(1) 2型糖尿病に関して
  主に次の3種類があります。
一つ目は、インスリンの作用不足に対してインスリンを効きやすくする薬です。

二つ目は、インスリンの分泌不足に対してインスリンの分泌を促す薬やインスリン注射です。食後の血糖の上昇をなだらかにしてインスリン分泌不足に対応する薬もあります。

三つ目は、おしっこへの糖分の排泄を増やして血糖値を下げる薬があります。

以上のようにいろいろな機序の薬があり、状況に合わせて選択や併用をします。
(2) 1型糖尿病に関して
  基本的に全ての方にインスリン治療が必要になります。
一般的な1型糖尿病と比較して、ゆっくり膵臓を壊していく1型糖尿病(緩徐進行型)に関しても、膵臓の破壊をより緩徐にするために早期のインスリン導入が推奨されています。

・インスリン治療に関して

井土ヶ谷ふじい内科 説明
  インスリン治療に関しては、主に二つの適応があります。まずは1型糖尿病に代表されるインスリン分泌の絶対的な不足の場合です。2型糖尿病でも罹病期間が長いと膵臓の働き、つまりインスリンの分泌不足が高度になることがあり同様の適応になります。

  もう一つは罹病期間の比較的短い、高度の糖尿病の方です。高血糖によるインスリン作用不足が起こっている状態で、その悪循環を断つためにインスリンを使用します。膵臓の分泌能力が残っていれば、インスリン投与により悪循環を断ちながら、生活習慣を改善することでインスリン治療を離脱できることもあります。

  また教科書上は、ステロイド剤による糖尿病や腎不全(腎臓の働きが低下した状態)が合併した糖尿病の治療はインスリンとされていますが、程度などにより検討していきます。 
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