ポリファーマシー(多剤投与)
ポリファーマシー(たくさんの薬をのんでいる状況、5種類以上)
■当院での流れ
・内科のみではなく、他科の処方薬も把握させていただきます
・組み合わせや疾患などのかねあいで、注意することや減量・中止の必要があれば提案します
■大事なこと
・薬の多すぎはよくないが、勝手にやめたりはしない
・薬が多いと感じたら、信頼できる内科の主治医の先生に相談すること
・腎臓の働きの悪い方や高齢者の方は、いろいろな薬に注意が必要です
■ポリファーマシーとは
最近定義された概念ですが、つまりはたくさん薬をのんでいるということです。一般的には4-6種類以上の薬をのんでいる場合とされます。なぜ問題かといいますと、たくさんの飲み薬をのんでいるほど、入院や寿命と関連しているというデータがあるからです。しかしながら、たくさんの薬があるということは、たくさんの病気があるいうことでもあり薬のせいだけにしていいのかはわかりません。
ただし、薬が増えれば増えるほど未知の副作用、長期投与によるデメリットの可能性は上がるはずです。また費用の問題もあります。可能な範囲で少なくすることは大事だと考えます。また少ないから大丈夫というわけではなく、常に薬の効果と副作用を考えておくことが必要です。
いろいろな科や病院に受診していると同じような薬が出されていたり、一緒に内服しない方がいい組み合わせになっている可能性もあります。
減らしたり、やめたりする場合でも少しずつ減らした方がいい薬、いきなり中止しても問題のない薬などもあります。
腎臓の働きが悪い方や高齢者の方では、より注意しなければいけない薬もたくさあります。
単純にやめるべき、続けるべきとは言えない薬も多いです。
当院では、メリットデメリットをお伝えしながら患者様の状況に応じて薬の減量などを相談させて頂きます。こうすればいいと単純に言えない場合も多いので相談が必要です。
まずは内科の主治医の先生に相談してみてください。
当院でのかかりつけの患者さんはもちろんですが、他院の通院の方でも希望があれば相談させていただきます。その場合は、病気の経過と状況がわかる情報とお薬手帳を持参してください。変更しないことも含めて当院での考え方を提案させていただきます。